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学校生活(中学・高校)足跡

最近、少し涼しくなってきたので整理していたら、
中学・高校の足跡ノートが出てきました・・・
その時代の道心を紹介しますね。



 「日曜日の朝」  (中学二年生代表作品)

 早く目が覚めた。外はまだ薄暗い。何時だろう。
冬の朝は格別に寒い。温もりのある暖かい布団の中で、
いろいろな事を考えていると、次第に窓の辺りが明るくなってきた。

 近くで牛乳屋の配達するビンの音が、ガチャガチャと聞こえて来る。
一番電車だろう。遠くの方でゴーと音を立てて行くのが聞こえる。

 新聞を配る音、鳩がクックッと道端のえさでも拾っているのだろうか鳴いている。
ゴミ箱のふたのバタンという音は、野良犬のいたずらだろう。

 そろそろ近所の家でも起き出したのだろうか。台所の水の流れる音が聞こえてくる。
いつものように慌ただしく学校へ飛び出して行く僕だが、こうして静かな日曜日の朝、
耳を澄ましていると、色々な音が聞こえてくる。そして、その音が時間の経つのに
比例してだんだん増えていく。
 
 僕は思い切って布団から飛び出した。雨戸を開けると、下から愛犬が元気よく
シッポをふっている。(そうだ、犬を連れて散歩に行こう。)

 外の空気は冷たく、土は白くて固い。僕は、冬の朝の清らかな空気を精一杯
吸い込むようにして走って行った。とても気持ちよい。ポチが固い土の上をどんどん
先へ走っていく。
  


(大阪の下町に住んでいた頃の情景です・・・)

by yuyuyu0120 | 2007-09-22 11:29 | 大阪