赤いバケツの表情(雨水のゆくえ)
夕暮れの雨上がり 屋根からつたわる雨水
雨水のゆくえは 大地へと向かっていく
その途中に起こる 数々の運命
その運命の一つに 屋根の下に赤いバケツの存在
一筋の雨水は 水滴となって落ちていく
次から次へと 屋根の雨水がなくなるまで
やがて雨水は 赤いバケツからあふれ出し
大地へと流れ落ちる 雨水のゆくえ
その行為は 繰り返される自然の掟
周りの状況で変化する 水の表情の無限さ
空から舞降りてきた雨水は さまざまな場所で
何色にも 染まってしまうのでしょうか
居る場所によって 変化してしまうのでしょうか
心変わりする 僕の姿に恐ろしくなって
こころの中は 不安で溢れています
溢れ出た不安は どこに行けばいいのでしょうか
夕日が赤いバケツを照らす 雨上がりの瞬間のしわざ
雨水を一滴一滴見つめながら こころのゆくえを探る
今日も明日も 不安なこころを溜め込んで
今日も明日も 不安なこころを流す場所を探し求め歩く
(のきさきに赤いバケツを置いてあります。その中にポトンポトンと雨水が落ちてきます。)
(跳ね上がった瞬間の表情です。)
by yuyuyu0120 | 2007-06-03 10:18 | 写真と詩